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  • Foto do escritorAlexandre Tatsuya Iida

ソムリエとは


過去に友人がソムリエとして所属するイタリアンレストランに招待せれ行っちゃいました。

サンパウロで結構いけてるし、綺麗な人もカッコイイ車がいっぱいある所。


料理もばっちりでワインメニューも何ページもある。店が落ち着くころ友人も我々がいるテーブルに加わり次々ワインボトルを開ける。


相当飲んでから、さすがに僕らも酔ったころ 奴が色んなワインに愚痴をこぼす。

「このワインはらくだ


のおしっこみたいだ!」「これはまずい。もう半分つぶれかけたセラーだ。」「これは葡萄ジュースみたいだ。美味しくない!」



フロアー・スタッフがワインの事を聞きに来てもお構いなく悪口をいう。


「ああいうワインの事が何も分からない客には適当なものを勧めとけばいい。どうせ味なんか分からないんだから。」


私も結構酔っていたけど、最初は笑って「お前ラクダのおしっこ飲んだことあるのか』とか言うって揶揄っていたけど、そのうち無口になりとうとうプッツン!


久々にキレました。


「おまえさ、いい加減にしろよ!次から次にワインにケチ付けて!お前にワイン造れるのか?!てめえ自分で造ってから偉そうなことを言え!ったく!何も出来んくせに大きなこと言いやがって!本当に酒を造れる人間はな、色んな意見や考えがあっても決して人前で他人の酒の悪口は口が裂けても言わん!アホが!!何様のつもりだ貴様!造る側に失礼だぞ!


当然相手も酔ってるから歯向かってきた。


「お前も偉そうに!こっちはお前よりうんと前からこの道にいるんだ。ロンドンで試験を受けた立派なソムリエなんだ、おれは!」


「なら、それらしくせい!それになどんな立派なソムリエでもな、造り手がいて何ぼの仕事なんだよ!どんなにカッコよく酒のことを語っても所詮、人の褌で相撲を取ってるんだ!分かったかこの野郎!」


「分かったよ!」


しばらくしお水をたっぷり飲んで落ち着いてから


「誰もなまずいものをな、金と暇掛けて造らないんだよ。好みは誰でもある。それを殺し、どんなお酒でも気分よく客に提供をする、それがプロなんだ。箱から出てお酒を料理と合わせる、その地方や人種の人たちに楽しんでもらう。これが俺らの本当の仕事。俺なんか飛行機30時間かけて飛んで日本まで遊びに行ってるんじゃない。日本酒の蔵人と同じ息を吸う、同じ匂いを嗅ぎ、肌で同じ温度を感じる。直接現地の皆さんの話を聞いてきて帰ってくる。俺らはお酒のリレーみたいなことをやってるんだ。だから造る方の悪口をいうことはお前もこけるんだ。ほれ、ケチ付けたボトルに向かって謝れ!!」


と説得しました。


僕も久しぶりに人前で切れちゃいました。失礼しました。現在も仲良く喧嘩をしております。





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