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Foto do escritorAlexandre Tatsuya Iida

おもてなしと思いやり


時々おもてなしの意味が分からない。それにおもてなしと思いやりがどう違うか。

時は2017年、ブラジル人10名を連れて日本へ酒蔵巡りのツアー・コンダクターを務めた。で、日本へ行く前に皆算を和食レストランに集め、料亭の礼儀作法、料理やお酒の頂き方を勉強しました。

例えばブラジルでは普通である、人の肌に触れたりハグやキスは控えるよう。車内で携帯で話さない、電車は先に人が出てから乗る、どこでもタバコを吸わない。もうとにかく日本へ行って恥かかないよう色々と指導した。

10名のうち半分以上が日本が初めて。そして到着してから3日後東京でのホテルのロビーで一員であるパウロ氏が

「飯田さん、不思議だね。ここ2日間気づいたんだけど、エレベーターで日本人達と会って日本語で挨拶すると向こうはびっくりする。若者は無視する。しかしエレベーターから出てロビーまで、何回もホテルの係の人たちからおはようございますと言う。すごい差だね。」だって。

確かにそうだね。エレベーターに乗るとき人がいると、精々「どうも」ぐらいしか言わないかな。

同じツアーで新大阪からサントリー蒸留所へ向かう山崎駅まで行くときに、ある出来事に我々が関わった。途中の駅で赤ちゃんを片手で抱っこして、カートを押してた。腕に大きなバッグを持ち見るからに一人で乗るのは無理。

誰が何か言うわけでなく、気づいた我らはすぐ手を伸ばした。私はカートに乗せた。一人は荷物を持った。車内も結構人が乗っており席を譲るのは結局僕ら。母親の席だけでなく赤ちゃんも座れるように女の子達も席を空ける。

偶然同じ駅で降りるのを知り、皆で降りる準備。小さな駅であることにエレベーターやエスカレーターがない。早速大きなカートを畳んで肩に乗せ階段を降りた。

若いお母さんは最初から最後まですみませんの連発。すみませんとすみませんの間にすみませんを言うった。

皆も喜び私も「ブラジル人もちゃんとおもてなしできるね。あんなに喜んでた。」

友人は「しかもヤクザみたいなあんたが手伝うと、より感動するんじゃないの」と言われた。

確かにね。






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